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刀祢秀一さんについて

 

刀祢秀一氏(1952年生まれ)は、石川県珠洲市にある老舗旅館「ランプの宿」の十四代目当主であり、代表取締役社長を務める人物である。1579年創業の宿を受け継ぎ、時代の変化とともに幾度となく経営危機に直面しながらも、地域の観光と文化を支え続けてきた。
昭和40年代の湯治文化衰退により宿の利用客が激減したが、刀祢氏は国内外の宿泊施設を視察し、露天風呂付きの客室や自然との調和を生かした宿作りを進めた。特に「ランプの光に包まれた幻想的な宿」という独自のブランディングは、非日常を求める旅行客に支持され、宿の再生につながった。さらに2009年には「自然環境保護センター」を設け、土産物店や軽食コーナーを併設。2014年には海蝕洞「青の洞窟」を一般公開するなど、宿泊者以外にも楽しめる観光施設を整備し、珠洲市全体の観光振興にも貢献している。これらの取り組みにより、年間20万人以上の観光客を地域にもたらしている。

2024年の能登半島地震では、宿周辺の海岸が隆起し、津波被害を免れた。「獅子が立ち上がり人間を守る」という地元の伝説と重ね、刀祢氏は「本当に獅子が立ち上がった」と語るなど、地域文化や精神性との深いつながりを強調した。震災後も、復興の柱として観光を再構築しようと尽力している。
こうした地域貢献が評価され、2025年7月には能登半島広域観光協会の新理事長に就任。珠洲商工会議所の会頭も兼務し、観光と産業の両輪から地域再生をけん引している。理事会では、地元の特別天然記念物であるトキを「能登の鳥」として選定し、来年度の放鳥を機に復興のシンボルとしてトキを観光・広報に活用する方針を示した。これにより、自然保護と観光振興の両立を図るビジョンを掲げ、広域連携による新たな能登の魅力づくりに着手している。
歴史と伝統を守りつつ、革新的な観光施策を次々に打ち出し、震災復興と未来志向のまちづくりを支える刀祢氏の功績は、地域の持続可能な発展にとって極めて大きな意義を持つと言える。

 

LINK
ランプの宿公式サイト
https://www.lampnoyado.co.jp/
ランプの宿ミュージックトレイル・・・刀祢さん作詞による全楽曲を無料公開中https://soundcloud.com/lampnoyado/sets/music-trail

SATOYAMA SATOUMI IN NOTO・・・刀祢さん作詞による英国巨匠の楽曲。能登空港・奥能登の公立校で教材活用

https://www.youtube.com/watch?v=m0sIkXXHAu4

文春オンライン「どうなる能登の観光#8・半島の先端で、」

https://bunshun.jp/articles/-/73388

ラジオ番組「能登・新時代の風」24時間配信オンデマンドURL

https://radio.kahoku.net/web/gontanitatsuya-re.mp3

©GONTANI MUSIC E-STUDIO

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